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株式会社エコリカ、キヤノン株式会社に対する訴訟の提起に関するお知らせ。

お知らせ
2020年10月27日

株式会社エコリカ(本社:大阪市中央区、代表取締役社長:宗廣 宗三)は、キヤノン株式会社(本社:東京都大田区、代表取締役会長兼社長 CEO:御手洗 冨士夫)に対し、インクジェットプリンタ用インクカートリッジに関する独占禁止法違反行為差止等請求訴訟を大阪地方裁判所に提起いたしましたので、お知らせいたします。

訴訟を提起した裁判所及び年月日:●裁判所:大阪地方裁判所 ●提訴年月日:2020年10月27日

1.訴訟を提起した者
(1)名 称株式会社エコリカ
(2)所在地大阪市中央区鎗屋町1丁目2番9号
(3)代表者代表取締役社長 宗廣 宗三

2.訴訟を提起した相手
(1)名 称キヤノン株式会社
(2)所在地東京都大田区下丸子3丁目30番2号
(3)代表取締役会長兼社長 CEO 御手洗 冨士夫

【提起した理由】

キヤノン株式会社が2017年9月より発売しているBCI-380シリーズ及びBCI-381シリーズの各種インクカートリッジにおいて、その使用済製品を回収・再利用したインクカートリッジ(リサイクルインクカートリッジと呼びます)を使用した場合、カートリッジに取り付けてあるICチップをインク残量の初期化(リセット)が物理的にできない仕様に変更した同社の行為により、プリンタに装着した際に通常表示される各色毎のインク残量が表示されなくなるなど、同社純正品カートリッジと比較して様々な不具合が生じます。更にはプリンタ本体の故障を生じさないための機能までもが発揮できず、結果、上記各シリーズ対応のリサイクルインクカートリッジの発売ができない状況が続いております。
今回、このインク残量を初期化することを妨げる行為が、弊社リサイクル製品の製造、販売を妨げているとの考えから、インクカートリッジ市場に弊社が参入することを妨げる行為の差止め等を求める訴えを提起致しました。

【背景と経緯】

近年、大量の廃棄物による環境破壊や資源浪費が地球規模の深刻な社会問題・環境問題を引き起こしています。リサイクル可能な物品のリユース・リサイクルを行うことは、社会全体にとって極めて有用かつ重要であるという観点から、平成12年には循環型社会形成推進基本法(平成12年法第110号)が制定され、また製品や資源を最大限に活用し、永続的に再生・再利用し続けるサーキュラー・エコノミー(循環型経済)への取り組みが世界的に求められています。
弊社は2003年の設立以来、インクジェットプリンタ用の使用済みインクカートリッジを回収し、リサイクルインクカートリッジとして製造販売を行っています。純正品と比較して低価格、リユース・リサイクルによる環境貢献などを理由に、市場シェアを順調に伸ばし、非純正品の市場では圧倒的なシェアを誇っています。またリサイクルインクカートリッジの製造販売を通しての環境意識の啓蒙活動が高く評価され、2009年度の第18回地球環境大賞で「フジサンケイビジネスアイ賞」、2010年にはエコマークとしては初の表彰制度となる「エコマークアワード2010」銀賞、2019年の第20回グリーン購入大賞では中小企業部門で大賞を受賞しています。
インクカートリッジ市場では、これまで消費者の選択肢として、当社以外のメーカーも含めてリサイクルインクカートリッジや互換品が多数存在していました。しかし、今回のキヤノン株式会社による行為は、リサイクルインクカートリッジの市場参入そのものを妨げるもので、リサイクルインクカートリッジの存在が危ぶまれる問題だと考えております。
弊社は、この問題の解決を求めてキヤノン株式会社にそのリセット方法の開示及び制限行為を止めるように直接求めて参りましたが、残念ながら誠意ある回答をいただけず、今般の訴訟に至った次第です。

●報道関係の方のお問い合わせ先:《株式会社エコリカ 広報担当まで》 TEL:06-4790-2301 FAX:06-4790-2303

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