2018年2月
大阪工場内
演色性だけでなく明るさも評価をいただいたことから工場全体2000本すべて高演色LEDを導入いただきました。明るさと省エネを実現しながら工場内どこでも忠実な色見を再現できることが決め手でした。
大阪シーリング印刷株式会社導入ではシール・ラベル印刷業界のリーディングカンパニーとして先駆を走り続けており昨今では年間ラベル受注100万件の実績と経験を生かし印刷会社ながらもラベラーの開発にも取り組んでおり、社内活用をはじめ他社への販売も行っております。大阪工場は旧棟と2年前に増築したばかりの新棟の2棟建てです。同社では全国的にLEDランプの採用を進めており新棟は竣工と同時に照明にはLEDランプが使用されていました。しかし旧棟は蛍光灯のままであったため大阪工場では今回、LEDランプへの切り替えに向けて検討を進めていました。
他メーカーよりも寿命が長い、既存の設備をそのまま流用できるなどのメリットを感じ、エコリカのLEDランプの採用を決めいただきました。「当社では滋賀工場の色見台にのみエコリカのLEDランプを使用してい たようだが話を聞いたところ、エコリカの直管形LEDランプは明るさと演色性の両立が難しい昼白色タイプでRa97の演色性を持ちながらも2,100lmの明るさとの両立を実現している。寿命は5万時間で1日8時間点灯させても10年以上長持ちする。また、照明器具をそのまま使用できるため見た目も取り替えた感がなく、コストも安く済んだ」。(貞包課長)
演色性と明るさの両立を評価。蛍光灯による色の見え方のバラツキを解消。
省エネ化による作業性向上などの効果も。
「蛍光灯は古くなると暗くなってくるため、調色の現場で見た色と印刷現場、印刷開始時の品質確認時などで見た色の見え方にバラツキが生じる可能性があったが、LEDランプに切り替えたことにより、このリスクを解消することができる」と、色の見え方の標準化を実現できることを期待しております。また、「当社では全社的に省エネ化を進めており、工場の電力がピークを越えないようにデマンドを導入。通路にはセンサーライトを設置し、一定時間を経過すると自動消灯するなどの取り組みを実行している。また蛍光灯も熱が発生するので、すべてがLEDに変わることで熱の発生量が減り、エアコンの効率が良くなり光熱費削減効果も期待できる。とくに印刷工程はインキの乾燥装置のUVランプによって熱が発生するので冬場でも冷房を使用している。LEDランプに変更することでエアコンの効きがよくなれば、省エネだけでなく、作業環境がよくなり従業員の体への負担軽減になることを期待している。また、昨今のIoT、AIなど数値管理・工程管理など管理者だけでなく、作業者もパソコンを見る機会が増えている。LED照明はチラつきが無く、蛍光灯に比べて目への負担も軽減できる」(貞包課長)と作業環境が向上するメリットにもつながっていることを強調いただきました。さらに、長寿命によりランプを交換する必要がなくなったため、これまでのように社員が脚立などに上って取り替える危険もなくなり、労災の心配もなくなった。工場全体の蛍光灯の本数は相当数になるため、これまでは毎月のようにどこかの蛍光灯を交換しなければならなかったが、これらの作業負荷の低減と何より安全性が非常に高まったと様々な相乗効果が得られているとのことです。また、他工場に設置されている他メーカーのLEDランプと比較しても、エコリカのLEDランプは明るさに優れているようで、貞包課長は「LEDランプに交換したら暗くなったという話をよく聞くが、交換後、もともと昼光色の蛍光灯から昼白色のLEDランプへの変更だったので、若干の色の違いに戸惑いもあったが、1週間ほどで違和感も無くなった。演色性についても他工場はRa80〜95ほどなのに対して、大阪工場のLEDランプはRa97であり、まさにLEDランプのフラッグシップモデルと言える」(貞包課長)